★インフルエンザ対策の養生と漢方★

インフルエンザ
インフルエンザが例年より早く流行しているようです。昨年のインフルエンザ流行当初注目を集めたゾフルーザは、耐性ウィルスが確認され、使用を慎重に考えている医療機関もあることが、報道されています。また予防接種もウィルスの型が異なると効果は期待できません。従ってまずはインフルエンザウィルスに感染しないように、うがい、手洗いなど感染予防が大切です。

しかしどんなに予防していても、ウィルスから完全に逃れるのは難しいのが現実。そこで、免疫力を高めて、インフルエンザに負けない体を作っておくことが、何よりの予防になります。

中医学的には、免疫力ととても深い関係になるのが衛気(えき)。衛気は体内をめぐる気(エネルギー)の1つで、喉や鼻、皮膚などに張り巡らされ、バリアとなってウィルスなどの邪気の侵入を防ぎます。また、衛気が充実していれば、万一インフルエンザに感染しても、軽い症状で回復することができます。黄耆を使った漢方薬が衛気の強化に役立ちます。日常生活では、十分な睡眠をとり、ストレスをためないことが大切です。

また衛気は、五臓の中では主に脾胃(消化器系)と肺に関係しています。脾胃が弱っていると、栄養を消化吸収することができず、衛気を作ることができません。このため、消化の良い食品をよく噛んで食べる、夕食が遅くならないようにするなどして、脾胃を元気にしておきましょう。

一方、衛気を全身に巡らせているのは肺ですが、肺は乾燥に弱いため、乾燥対策が必要です。肺に潤いを与える食品は、梨、大根、葛、生姜など。これらをできるだけ、生ではなく加熱して食べるのがお薦めです。

またインフルエンザを発症してしまった場合、漢方薬では、初期段階ですと、症状に合わせて麻黄湯、葛根湯、桂枝湯、涼解楽などを使います。高熱が引き、微熱やだるさが残る場合は、発熱や発汗で失われた津液や気を補う麦味参顆粒なども、快復に役立ちます。

またお薬ではありませんが、板藍根も予防に役立ちます。中国では風邪やインフルエンザが流行る時期には、板藍根を煎じてお茶代わりにして飲んだり、うがいに使ったりする習慣があります。