★春の皮膚養生★

皮膚トラブル
冬は空気の乾燥や暖房などの影響で皮膚の潤いが不足しがちになっています。また、皮膚に潤いや栄養を届ける血液の流れも冬の間は寒さのために悪化しています。このような状態のまま春を迎えると、春は風(ふう)の影響を受けて、さらに皮膚は乾燥しやすくなります。その上、春は花粉やPM2.5など肌のかゆみや炎症を引き起こす刺激の影響も受けやすくなります。

それ以外にも、冬に溜まった老廃物を排泄するため新陳代謝が活発になる、気温の上昇で身体に熱がこもりやすくなる、環境の変化でストレスが増える・・・等々、春は皮膚トラブルを起こしやすい原因が集中します。

皮膚がデリケートな方は、この時期は、刺激が少ない綿など天然素材の服を選ぶようにし、石鹸やシャンプーも低刺激の物を使いましょう。アクセサリーも刺激になることがありますので、注意が必要です。厚着のまま急に気温が上がると、汗をかいてしまうこともあります。こまめに汗をふきとったりシャワーを浴びたりして、皮膚を清潔に保つことが大切です。(但し、洗いすぎもよくありません)。早寝早起で陰陽のバランスを整えることも、皮膚の抵抗力アップにつながります。

また、中医学的には皮膚と大腸は強い関わりを持っています。普段から下痢や便秘をしやすい人は、腸内環境を整えることも、皮膚のバリア機能アップにつながります。

春の皮膚トラブルには、大きく分けて「風邪タイプ」「熱邪タイプ」「燥邪タイプ」があります。 風邪タイプは、かゆみが現れたり消えたり、あるいは痒みの場所が移動するのが特徴です。このタイプは、邪気を早めに発散させることが大切で、漢方薬では消風散、天津感冒片などを使います。食養生としては、菊花茶、ミントティー、三つ葉、香菜などがおすすめです。

熱邪タイプは炎症が強いのが特徴で、漢方薬では、清営顆粒や五涼華などを使います。食べ物では、レタスや牛蒡、緑茶がおすすめです。炎症があるときは唐辛子など辛い物やお酒の飲み過ぎに気を付けましょう。

乾燥が強い燥邪タイプの場合は、漢方薬では、当帰飲子、瑞花露クリームなど、また乾燥の背景に血虚(血液不足)がある場合は、婦宝当帰膠などを使います。食べ物では、白キクラゲ、りんご、はちみつ、レンコンなどがおすすめです。また、潤いのもととなる「血」「水」を充実させるために、日ごろからしっかりと栄養を摂ることが大切です。