★冬から始める花粉症対策★

花粉症
中医学には「春病冬治(しゅんびょうとうち)」といって、“冬の間に身体を整え、春の病気を防ぐ”という考え方があり、花粉症もその1つと言えます。花粉は中医学的には風邪(ふうじゃ)の1つと考えられ、衛気(えき)と深く関係しています。衛気とは「気(エネルギー)」の1つで、鼻や喉、皮膚などの粘膜を保護して邪気の侵入を防ぐ防衛力のことです。花粉症対策には、まずこの「衛気の充実」が重要です。

衛気を強化するためのポイントは「肺」と「脾胃(胃腸系)」を元気に保つこと。

肺は衛気を全身に巡らせる働き、脾胃は体内の水分を巡らせる働きを担っています。このため肺や脾胃が弱くなると、身体の防衛力が低下したり、水分が停滞して鼻水や鼻づまりを起こしたりし、花粉症の症状を悪化させます。風邪をひきやすい、お腹が下りやすい(あるいは軟便ぎみ)、胃腸がもたれたり食欲が減退ぎみ・・・などの症状がある人は、冬の間にこういった体質を改善しておくことが大切です。

脾胃を元気にし体力をつける食材は、鮭や鶏肉、大豆製品、山芋、かぼちゃ、ナツメなどで、これからの季節はこれらを使った鍋料理もお薦めです。肺を養う食材は、白きくらげ、百合根、れんこん、はちみつ、梨など。

また、12月、1月は飲み会やお正月料理など、胃腸に負担がかかりやすい時期ですが、腹八分に気を付け、脂っこいものや味の濃いものはできるだけ避けて、夕食の時間が遅くならないようにしましょう。十分な睡眠と早寝早起きを心がけ、朝は陽気を身体いっぱいに吸い込みましょう。

「喉もと過ぎれば熱さを忘れる」という言葉がありますが、花粉症も辛い季節が終わると、その辛さを忘れて対策も怠りがちですが、長期的な養生法で体質を改善することが、結局は完治への近道であることを忘れずに、今から花粉症対策に取り組んでいきましょう。