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子宮筋腫


子宮筋腫は、子宮筋肉の一部が変化してできる良性の腫瘍で、それ自体が生命を脅かすというものではありません。 40歳代の女性の4人に1人は子宮筋腫を持っていて、米粒くらいの小さいものであれば、ほとんどの女性が持つという説もあるくらいです。 ただし、あまり大きくなると、月経量の増加や月経痛の原因になります。また場所によっては、まわりの臓器を圧迫することから頻尿などの原因になることもありますし、小さくても不妊の原因になることもあります。



黄色のバラ ●原因

子宮筋腫の原因ははっきりとはわかっていませんが、エストロゲンが関与していることは間違いなさそうです。子宮筋腫の細胞を増殖させる増殖因子の働きを活性化させる作用がエストロゲンにはあると考えられています。

また、プロゲステロンの関与も指摘されています。プロゲステロンには、エストロゲンを抑制する作用があります。つまりプロゲステロンがエストロゲンの暴走にブレーキをかけているわけですが、プロゲストロンが少ないと、このブレーキがかかりにくい状態になってしまうわけです。

プロゲステロンは妊娠中に多量に分泌されます。ところが晩婚化や少子化で妊娠回数が減ってしまうと、一生のうちで放出されるプロゲステロンの量も減ることになり、これが子宮筋腫の増加にも影響していると言われています。

また、「筋腫家系」という言葉がよく言われますが、子宮筋腫自体は遺伝する病気でありません。しかし、子宮筋腫になりやすい体質は、遺伝する可能性があります。


●種類

子宮筋腫はできる場所や方向によって、大きく分けて3種類あります。

(1) 筋層内筋腫

子宮筋の中にできるもので、全体の約70%を占め、一番多いタイプです。筋腫が小さいうちは症状が出ないことが多く、痛みもほとんどありません。しかし、大きくなると、月経時に子宮が収縮するのを妨げるため、月経の量や頻度が増える原因にもなります。

(2)粘膜下筋腫

筋腫が子宮内膜のすぐ下に発生するもので、全体の約10%と数は少ないのですが、筋腫が小さくても症状が出やすく、子宮内膜を変形させるため受精卵の着床障害など、不妊の原因にもっともなりやすいタイプです。

筋腫表面の粘膜が潰瘍をつくって、不正出血の原因になることもあります。

もっともやっかいなのが「有茎性粘膜下筋腫」と呼ばれるものです。筋腫から茎が伸びて、子宮腔内にぶら下がった状態になっていています。体は、これを異物と認識して、月経のたびにこれを排出しようとするため、子宮が強く収縮するので、陣痛のような激痛が起こる場合もあります。 筋腫が子宮口から膣内に飛び出してしまうことを子宮分娩と呼び、出血量が多い場合は、救急の対応を必要とします。

(3)漿膜下筋腫

子宮表面を覆っている漿膜の下にできる筋腫で、筋層内筋腫の次に多いタイプです。 漿膜下筋腫は子宮腔を殆ど圧迫しないため、かなり大きなものでも何の症状も出ない場合も多いのですが、赤ちゃんの頭ぐらいの大きさになると、下腹部にしこりを感じるようになります。また、筋腫が周りの臓器を圧迫するようになるため、頻尿、便秘、腰痛などの症状が出てきます。

ただし、粘膜下筋腫と同様、茎のついた「有茎性漿膜化筋腫」というタイプがあります。これの危険な点は、茎捻転や壊死などの病変を起こすことです。

●西洋医学的治療法

大きく分けて薬物療法と手術の2種類があります。

(1)薬物療法

点鼻薬や注射などを使って、エストロゲンの分泌を一時的に停止させる方法です。これにより、筋腫の大きさをかなり小さくすることができます。

但し、エストロゲンの分泌がなくなるわけですから、更年期と同じ状態で、ほてりや多汗など更年期障害と同じような症状が現われ、 骨粗しょう症にもなりやすくなります。このため、半年間しか継続できず、治療を中断すると筋腫も元の大きさ近く戻ってしまい、根本的な治療にはなりません。

このため、閉経が近い場合の「時間かせぎ」として用いたり、手術の前に、筋腫を小さくさせておきたいときなどに使うことが多いようです。

頻尿を伴う中高年の浮腫みの場合、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)という漢方薬を検討します。
中医学では、腎が体内の水分を尿に変える働きを担っているとされ、加齢などでこの腎の力が衰えると浮腫みを発症します。夜間の頻尿を伴うことが多く、下半身が冷える場合にも効果があります。


(1)手術

筋腫のみを摘出する場合と筋腫も含め子宮を摘出する方法とがあります。
未婚の女性を含め将来妊娠を希望する人は、筋腫だけを取る手術を実施する場合が多いですが、小さな筋腫は発見が難しく、取り残した場合、再発することもあります。

開腹手術と内視鏡手術の2種類があります。
内視鏡による手術は、傷痕が小さく、快復が早いため、最近急速に広まっていますが、場所や大きさによっては、開腹でなければ取れない場合もあります。

●中医学的アプローチ

中医学的には、子宮筋腫は肝脾腎が、陰陽のバランスを崩し、気、血が失調した状態ととらえます。
中でももっとも多いのが、「陽虚寒凝(ようきょかんぎょう)」というタイプです。

(1)陽虚寒凝タイプ

これは簡単に言うと、体を温める力が不足しているために、気や血の巡りが悪くなった状態です。

このようなタイプの人には、以下のような症状が見られます。(必ずしもすべてあてはまるわけではりませんが、以下の中の2つ以上が該当するようであれば、このタイプの可能性が高いと考えてよいでしょう)

・下腹部が冷たい
・腰痛、あるいは腰やひざが重だるい
・倦怠感
・生理の周期が長い
・冷え症
・おりものが水っぽい
・生理に塊がある

このようなタイプの人には、体を温めながら、気や血の巡りをよくする漢方薬を使用します。

その他、以下のようなタイプがあります。

(2)気虚(ききょ)出血タイプ

生理の周期が短く、少量の出血がダラダラと続く
下腹部にぶら下がるような痛み
疲労倦怠
生理に塊がある

これは、「気」が不足しているタイプで、「気」を補う漢方薬や、止血と活血(血を巡らせる力)の両方を持つ漢方薬を使います。

(3)血熱出血タイプ

生理の周期が短い、量が多い、色は鮮血
黄色っぽいおりもの
イライラ
口の中が乾く

これは体内に余分な熱がこもった状態ですので、熱を冷ます漢方薬を中心に使います。

(4)血虚タイプ

月経量が少ない
月経の周期が長い、あるいは最近生理がきていない
顔色が青白かったり、あるいは黄色がかったり
眩暈やたちくらみがある
手足がしびれやすい

これは血液の不足が根本的な原因としてあります。
血液を補い、巡りを良くする漢方薬を中心に使います。

勿論、すべての人がこれらのいずれかに該当するわけではなく、これらが複合したタイプもあります(むしろそういう場合の方が多いでしょう)
一人一人の体質とその原因を見極めながら対応していきます。

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