泰山堂

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免疫性不妊不育症



子供が欲しくてもなかなか授からない、やっと授かったと思ったのに流産してしまった…という悩みを持つ方は少なくありません。夫の性機能が正常で精液の検査も異常がなく、妻の生殖器官が正常で排卵もしていて妊娠の条件が整っているが妊娠できない、あるいは流産を繰り返すといった場合は、一度、免疫性不妊・不育症の検査をお薦めすることがあります。免疫検査で妊娠の妨げとなる抗体の存在が確認された場合、免疫性の不妊不育が考えられます。

免疫とは、元々は体内に入った病原菌などの異物から体を守るために備わったメカニズムで、私たちの体を守るとても重要な役割を果たしてくれています。しかし、時として認識しない物質に対して間違って抗体をつくって攻撃してしまうことがあります。精子や受精卵が母体にとって一種の異物とみなされてしまい抗体が作られると、受精や受精卵の成長が妨げられてしまいます。 免疫性の不妊不育に悩む方は、不妊症の約3%を占めると言われています。
チューリップ


漢方薬

免疫異常のタイプや体質によって使う漢方薬は異なりますが、免疫機能を調整して崩れた免疫バランスを整える「衛益顆粒」などの漢方薬や、免疫機能・生殖機能を司る「腎」の働きを整え強める「補腎薬」の服用をお勧めしています。

現代では、ストレスが免疫異常を引き起こし、不妊や不育・流産につながるという報告もされています。ストレス過多は、「気」の巡りの悪くなった状態です。「気」の巡りが滞ると自律神経のバランスが崩れ、免疫バランスやホルモンバランスの乱れを引き起こします。漢方薬を上手に活用し、「気」の巡りを良くしてストレスを和らげ、ストレスに強い体作りをこころがけることも大切です。

また、流産を繰り返してしまう方には、妊娠中にも安心して使え、胎児を安定した状態に導いてくれる「安胎作用」のある漢方薬の服用もお勧めしています。 漢方では、流産も「小さなお産」ととらえ、産後と同じように養生することが大切と言われています。流産後の体は「気」や「血」が不足して、生殖機能を司る「腎」の働きが弱ることが多く、子宮はもちろん体全体が大きくダメージを受けています。体と心に十分な休息をとって、漢方薬や食養生で体を整え、新たな妊娠出産に備えることもとても大事な時期です。

お客様の体調・体質別に、体の崩れたバランスを整えて、弱った部分を補強する漢方薬をお勧めさせて頂きます。

タイプ別の免疫異常

◇抗精子抗体◇

夫の精子や精液が異物とみなされてしまうと、抗精子抗体という抗体が作られ受精が妨げられ不妊の原因となります。妊娠や出産経験のある人にも突然抗精子抗体が陽性反応を示すこともあり得ます。抗精子抗体は、子宮頸管粘液、卵管内などに出現し、現代医学的な治療としては、子宮頸管液での接触を避けるための人工授精、卵管液の抗体がある場合は体外受精が選択されます。男性側の精液検査結果が基準を満たしているのにヒューナーテストで不良の場合はこの抗精子抗体が疑われます。 漢方薬で「腎」を強めて免疫バランスを整えたり生殖機能の働きを強化し、「気」や「血」のバランスを整えることもとても有効です。

◇抗核抗体◇

妊娠はしても、繰り返し流産や早産を繰り返す場合、免疫性の流産が疑われる場合もあります。主として、抗核抗体の異常、抗リン脂質抗体の異常、夫婦リンパ球の類似といったものがあります。 抗核抗体は、膠原病のスクリーニングにも挙げられる自己抗体です。不妊症においてもルーチン検査の一つにされていますが、陽性であったとしてもそれだけでは不妊症の直接的な因果関係は証明されておらず、自然に妊娠出産されている方は大勢います。

◇抗リン脂質抗体◇

抗リン脂質抗体の異常は、不育症の約17%に認められ、流産率は約80%と推定されています。抗リン脂質抗体はリン脂質という細胞膜などを構成する重要な成分を攻撃し、血管炎などを引き起こすことで血栓と呼ばれる血の塊を出来やすくしてしまう抗体です。重度の場合は流産にとどまらず、脳梗塞など様々な疾患を引き起こして生命にも大きく影響します。現在、スクリーニングされているものだけでも10種類以上の抗体が知られています。不育症の原因となる場合、血栓ができて血液が巡らないため、十分な酸素や栄養が届かず赤ちゃんが育つことが出来なくなり流産してしまいます。現代医学での治療法は、血栓の形成を抑えるためにアスピリン療法、ヘパリン療法などが行われています。

漢方薬では、「衛益顆粒」や「柴苓湯」といった崩れた免疫バランスを調節する漢方薬が良く使われています。また、血栓予防のため、少量の「冠元顆粒」や「紅サージ」など血の巡りを良くする漢方薬も量を調節しながら使っていきます。それとともに、「気」や「血」のバランスを整えたり、「腎」を補ったり、体質別に弱った部分を補強する漢方薬を併せて服用するケースが多いです。

これらの漢方薬は、クリニックでの現代医学的な治療と併用することも可能です。治療の副作用を防いだり軽減したりすることにもつながります。漢方薬を併用されて出産につながっている方も大勢おられます。クリニックの先生にご相談の上での服用をお薦めしています。

衛益顆粒

免疫バランスを整える「衛益顆粒」は、花粉症などのアレルギーの体質改善、妊婦さんの花粉症対策などにも良く使われています。おだやかに体質を改善して崩れた免疫バランスを調節してくれ、長期に服用すると免疫バランスの崩れたアレルギー体質の改善にも効果的です。安胎作用のある「黄耆」、「白朮」といった生薬も含まれているので妊娠中にも安心して服用して頂ける漢方薬です。

お店ではお客様にあった状態、体質別に漢方薬を選びアドバイスさせて頂きます。まずはどうぞお気軽に一度お声かけください。

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