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乳がんへの中医学的アプローチ



日本人女性のがん罹患数で最も多い乳がんは、50代の閉経後の女性に多く発症します。これは、ホルモンバランスが急激に変化し、乳腺組織に異常な刺激を与えるためだと考えられます。また、食生活の変化も、乳がんの発生と関係していると考えられます。これは、欧米の女性の方が、アジアの女性よりも罹患率が圧倒的に高いことからも推測できます。

また、乳がんの場合、遺伝的要素も関係していると考えられています。

ここでは、乳がんの発生機序や治療に関する西洋医学的な説明は省略し、中医学的な観点に絞ってお話ししたいと思います。

中国でも、はるか昔から乳がんは、「石岩」「石癰(よう)」という名前で文献にも記載があり、長い歴史を経ています。

中医学では、乳がんは、肝気鬱滞(ストレス)、脂っこい食事などになる脾胃の失調、衝妊失調(ホルモンバランスの乱れ)などから、痰濁瘀血が乳房に凝結したものと考えます。この凝結した塊を散らすこと、中医学的な言葉で言うと化瘀散結が、治療のベースになります。

化瘀散結の他に、乳がんのタイプ別に対応が少し異なってきます。


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まず1つは、肝鬱気滞。比較的初期に見られるタイプで、脇の下に脹満感があったり、強いイライラがあったりします。気の巡りを良くして、脾胃の働きを改善し、痰濁を取り除く漢方薬を使用します。具体的には、逍遥丸、加味逍遥散、半夏厚朴湯、開気丸など。

次は、食事の不摂生などから脾の働きが極端に落ちて、痰濁を発生させているタイプです。食欲不振や手足に力が入らないといった症状が見られます。このタイプは、脾の力を上げ、免疫力を高める漢方薬が優先されます。

ある程度がんが進行してくると、陰液が消耗され、肝腎陰虚の症状が出てきます。体重が落ちてきて、ほてりや寝汗が出たりします。体内にこもった熱を取り除き、潤いを与える漢方薬を足します。

さらに進行し、末期になると、体は極端に痩せて骨と皮のようになり、顔色が悪く、冷えを感じる状態が出て来ることがよくあります。これは、中医学的には陽虚(陽気の不足)の状態です。陽気とは生命の原動力で、自然界の太陽のようなものです。身体を温め、血液の巡りを改善する漢方薬を使います。ここで使われる漢方薬は、癌の再発予防にもよく使われます。

もともと生理不順などがある人に多く見られるのが、衝妊失調(ホルモンバランスの乱れ)によるものです。衝脈、妊脈を通し、ホルモンバランスを改善する漢方薬を使います。

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漢方薬は、乳がん手術後の合併症対策やがん治療の副作用対策としても、力を発揮します。むしろ、実際には、直接的な治療には西洋医学による手術や化学療法を行い、その効果を一層高めるため、また副作用を軽減するために、漢方を活用することの方が多いと言えます。このようなやり方を中西医結合と呼んでいます。

たとえば、乳がん手術でリンパ節を切除した場合、リンパ液の還流が悪くなり、手術した側の腕にむくみやしびれが出てくることがあります。このような場合、活血利水の効果がある漢方薬が症状の緩和に役立ちます。

抗がん剤では白血球が減少するため、全身の倦怠感や食欲不振などの症状が出てきます。また風邪など感染症にもかかりやすくなります。さらに、吐き気や嘔吐にも悩まされます。まずは、胃腸の働きを改善することで、元気をつけ、生命力を高め血液を補う漢方薬が使われます。(健脾益気、和胃止嘔、補腎養血) 食べ物では、生姜汁なども役に立ちます。 

放射線治療の場合、体の奥に熱がこもることから口内炎や熱感が出てきます。尿の色が濃くなったり、睡眠の質が落ちることもあります。こもった熱をさます漢方薬を使います。食べ物では、梨や枇杷、百合根などがおすすめです。
女性イメージ


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乳がんの予防、再発予防には、定期的な健診は言うまでもありませんが、体質に合わせた予防的な漢方薬に合わせて、日ごろの養生もとても大切です。

肥満と発症率の関係がわかっていますので、極端なダイエットはかえって逆効果ですが、肥満にならないよう気を付けましょう。 十分な睡眠はホルモンバランスの維持に大切です。睡眠の時間だけでなく、就寝の時刻も重要です。できれば22時の就寝、どんなに忙しくても、日付が変わってからの就寝は避けたいものです。

ストレスをため込むことも、漢方的には肝鬱の状態を引き起こし、がんの発生リスクを高めます。自分なりの息抜き方法を見つけて、楽しみながら実践しましょう。

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