麦門冬湯ばくもんどうとう
第二類医薬品
のどがカサカサして渇き、咳き込んで、時に少量の粘い痰の出る方に。
麦門冬湯はたんが切れにくい、激しい咳に用いる処方です。
気道の粘膜に潤いがなく乾燥している陰虚(肺胃陰虚)の方の咳によく使われます。
肺胃陰虚とは、肺や胃が渇いている状態で、たんも濃縮されて少量で粘く切れにくい、喉がカサカサ乾燥しているため、口が渇いて咳が出やすいなどの症状が起こります。
顔を真っ赤にして激しく咳き込み、息切れや疲労感など気虚の症状をともないやすくなります。
こうした肺胃陰虚を滋潤して、気の上逆を降して咳を鎮める処方です。
麦門冬湯に含まれる生薬
主薬の麦門冬をはじめ、人参、甘草、大棗、粳米で気道や胃の粘膜を潤し、かつ消化吸収の機能を高めて息切れ、疲れやすいなどの気虚を改善していきます。
この中に湿を除去する働きを持つ半夏を配合して潤し過ぎるのを抑えます。同時に半夏は、気の上逆を降下させ、咳を鎮め痰を排出しやすくする作用を持ちます。
効能・効果 | 体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強くせきこみ、または咽喉の乾燥感があるものの次の諸症: からぜき、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声 |
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用法・用量 | 下記の量を1日3回、食前または食間に服用してください。 大人(15歳以上) 1回1包 15歳未満7歳以上 1回2/3包 7歳未満4歳以上 1回1/2包 4歳未満2歳以上 1回1/3包 2歳未満 1回1/4包 |
成 分 |
本品3包(6.0g)中
上記より製した麦門冬湯エキス(1/2量)4.0g(乾燥物換算で約2.0gに相当)を含有する細粒剤です。 |