柴葛解肌湯さいかつげきとう
第二類医薬品
高熱や激しい症状が全身に及ぶ風邪に
柴葛解肌湯はインフルエンザなどの急性疾患によく使用される漢方です。
風邪の引き始めは、悪寒・発熱・頭痛などが主な症状ですが、それがさらに体の奥に進行し、全身に波及して激しさを増した時に用います。
急性熱性疾患(インフルエンザなど)で、発病初期から高熱が出るなど、症状が激しい場合は柴葛解肌湯がファーストチョイスで考えられます。
小柴胡湯に含まれる生薬
柴葛解肌湯は葛根湯と小柴胡湯を合わせ、大棗と人参を抜き、石膏を加えた処方構成です。
麻黄・桂皮・生姜は体の表面を温め、発汗と解熱に働きます。
葛根は筋肉の痙攣を鎮め、首や肩の凝りを解きほぐします。
そこに芍薬・甘草が加わり、葛根の働きを助けます。
柴胡・黄芩の組み合わせは、寒気と熱感が交互に現れる熱を解熱し、炎症を鎮め、抗ストレスの効果もあります。
また、半夏と生姜の組み合わせは、吐き気を鎮めます。
以上の生薬に、熱を冷ます作用のある石膏が加わり、表では温めて発散させ、裏では炎症を鎮めるという構成になっています。
効能・効果 | 体力中等度以上で、激しい感冒様症状を示すものの次の諸症:発熱、悪寒、頭痛、四肢の痛み、全身倦怠、口渇、食欲不振、吐き気、鼻腔乾燥、不眠 |
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用法・用量 | 下記の量を1日3回、食前、または食間に服用してください。 大人(15歳以上)・・・1回1包 15歳未満7歳以上・・・1回2/3包 7歳未満4歳以上・・・1回1/2包 4歳未満2歳以上・・・1回1/3包 2歳未満・・・1回1/4包 |
成 分 |
より抽出した水製エキス4.2gを含有しています。 |