流産、特に妊娠12週までの流産は、一般に思われているよりは、比較的多いと言ってよいでしょう。
流産率は35歳あたりから、年齢とともに上昇し、42歳の流産率は約20パーセンになります。
やっと授かった命が育たなかったときの悲しみは、経験者にしかわからないかもしれません。
しかし、流産したということは、妊娠する力があったことの証明でもありますから、できるだけ前向きにとらえて、次は元気な子が生まれるようにしっかり体調を整えましょう。 (流産を連続して2回繰り返した場合は、検査をお勧めいたします。)
流産したときは、その直後のケアがとても大切です。
漢方では、流産も「小さなお産」ととらえ、産後と同じように養生することが大切だと考えます。
流産後の身体は「気」や「血」が不足して、生殖機能を司る「腎」の働きが弱ることが多く、子宮はもちろん身体全体がダメージを受けています。
身体と心に十分な休息をとって、漢方薬や食養生で身体を整え、新たな妊娠・出産に備えることがとても大事な時期です。
キーワードはリセットです。
次の妊娠の準備をする前に、まず身体をしっかりリセットすることが大切です。
体力を回復し、子宮の中をきれいにします。
活血と止血
それには、子宮内の血液をサラサラにし(活血)、流産後の出血をきれいに出し切って、ぴたっと止めること(止血)が必要になります。
活血と止血、相反することのようですが、漢方にはこの両方をサポートしてくれるものもありますから、上手に活用しましょう。
補血
流産のときは、大量の血液が流れますから、血液を短期間に補う必要があります。
これには、補血の働きにすぐれた漢方薬を使います。
心の安定
流産後は精神的に不安定になりがちです。心を落ち着け、不安や不眠を改善する漢方薬が役立ちます。
安胎
流産後は焦らずに、身体をしっかり整えてから次の妊娠。 次の妊娠を焦ってしまう気持ちはわかりますが、「急がばまわれ」です。
基礎体温や漢方の専門家とのカウンセリングを参考に、体調がしっかり戻ったことを確認しましょう。
そして、再度妊娠されたときは、流産の経験のある方については特に、体質に合わせた流産予防に役立つ漢方薬をおすすめしています。
以上は、あくまでも一般的な対応方法で、実際にはその方の体質や年齢、流産の原因によって異なります。
是非、一人で悩まず、お気軽にスタッフにご相談ください。
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