滋腎通耳湯じじんつうじとう
耳鳴りや聴力低下は老化によるもののほか、夜型の生活でいつも睡眠が不足している方や、ストレスが多く神経をすり減らす生活をしている若い方にも現れます。
耳の異常は、漢方では「腎」の衰え(腎虚)ととらえ、「腎」の機能を高める漢方を用います。
過労やストレス、加齢により「腎虚」となると、老化が早まり、耳鳴り、聴力低下等が発生するとされています。
腎虚とは?
「腎」とは腎臓だけでなく、泌尿生殖器系やホルモン系、免疫系などを幅広く指す漢方用語です。
その「腎」の機能が低下した状態は「腎虚」と呼ばれ、気力や体力の低下とともに、耳の症状(聴力低下・耳鳴りなど)が現れやすくなります。
滋腎通耳湯とは
「万病回春」という古い書物にも載っている滋腎通耳湯。その名前には老化や過労で衰えてしまった「腎」を「滋養」して「耳」を「通じ」やすくするという薬の働きが込められています。
腎虚に伴う耳鳴りはセミの鳴くような「ジージー」という音が聞こえ、「キーンキーン」という高音性の耳鳴りは精神的な原因で起こる場合もあります。
滋腎通耳湯は、配合されている生薬の働きからどちらのタイプにもお使いいただけます。
滋腎通耳湯に含まれる生薬
トウキ・ジオウ・センキュウ・★シャクヤク
・・・血を補い巡りを良くする作用(補血行血)
★サイコ・オウゴン・・・消炎作用(清熱)
ビャクシ・コウブシ・・・気の流れを良くし、痛みを止める作用(理気止痛)
チモ・オウバク・・・身体の余分な熱を冷ます作用(清熱瀉火)
★のシャクヤク・サイコには気の滞りを解消し、鬱を解消する作用(疏肝解鬱)もあり、ビャクシ、コウブシと合わせてストレス性の耳鳴りにも対応できます。
効能・効果 | 体力虚弱なものの次の諸症: 耳鳴り、聴力低下、めまい |
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用法・用量 | 食前または食間に服用してください。 ※食間とは・・・食後2~3時間を指します。 大人(15歳以上) 1包(2.0g) 3回 15歳未満7歳以上 2/3包(1.3g) 3回 7歳未満4歳以上 1/2包(1.0g) 3回 4歳未満2歳以上 1/3包(0.7g) 3回 2歳未満 1/4包(0.5g) 3回 |
成 分 |
成人1日の服用量3包(1包6.0g)中、以下の生薬から抽出した水製エキス4.60gを含んでいます。
添加物として含水二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、アメ粉を含有しています。 |