肺マック症とは非結核性抗酸菌症の1つです。
結核菌とライ菌以外の菌を総称して非結核性抗酸菌と呼び、約100種類以上が確認されていますが、そのうち7~8割ぐらいはMycobacterium-avium complexと呼ばれる菌で、この菌の頭文字をとって病名(肺MAC)がつけられています。
通常は土壌や動物の体内、水道などに生息している菌で、これらを含んだ埃や水滴を吸入することで感染するのではないかと推定されていますが、はっきりしたことはわかっていません。
最近、中高年以降の女性に感染が増えていますが、その理由もはっきりとはわかっていません。
顕微鏡でのぞくと見た目は結核菌とそっくりに見えますが、性質は結核菌よりもはるかに穏やかで、同居している家族でさえも感染の心配はありません。
症状がなくて健診で見つかる人も多いですが、咳や痰、時には血痰などの症状があり、病院を受診して診断されるケースもあります。
肺マック症になると体重が減ることが多く、菌と戦うので体力を消耗するためではないかという説もありますが、これもはっきりわかっていません。
肺マック症に対する漢方的アプローチ
このようにまだわからないことが多く、治療法も確立されておらず、結核と類似した病気のため、抗結核薬を含めた数種類の薬(主に抗生物質)を長期間用いて、治療を行うのが一般的です。
ほとんどの人は感染しても発病しませんが、体力が低下した人は発病の危険が高いと言われています。
しかしながら、長期間抗生物質を服用することは、体力や免疫力を低下させるという矛盾も伴うことになります。
そこで漢方薬をうまく併用することで、西洋治療の効果を高めることが期待できます。
体力や免疫力を上げる漢方薬や、肺気や肺陰を補う漢方薬を併用することにより、自然治癒力を高めるとともに、西洋治療によるマイナス面を軽減することも可能になってきます。
具体的には、麦味参顆粒など体力や肺のパワーを強化するものをベースに、咳や血痰の有無、胃腸の調子、睡眠や精神の状態などを見て、調整していきます。
長期戦になりますので、悲観的にならず、生活習慣の改善も含め、根気よく取り組んで行く必要があります。
★★★★ 川崎駅から徒歩2分 ★★★★
漢方草庵 泰山堂
神奈川県川崎市川崎区駅前本町12-1
川崎駅前タワー リバークビル1F
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肺マック症の原因となる体質を改善するための漢方(一例)
ご紹介している漢方薬は一例です。ご体調・体質によって、他の漢方薬をお薦めする場合もございます。
また、漢方薬のパッケージは予告なしに変更される事がございます。
つらい体の不調やお悩みは一人で悩まず、まずはお気軽に泰山堂へご相談ください。