マイコプラズマは、自己増殖できるのでウイルスではなく細菌に分類されますが(ウイルスは宿主に感染しなければ増殖できません)、細胞壁を持たないという点で、普通の細菌とは異なるという特徴があります。
このため細胞壁の合成を阻害することで菌の増殖を抑えるタイプの抗菌薬は効きません。
空気感染することはないと言われており、飛沫や接触で感染するので、マスクや手洗いを徹底していれば、感染はかなり予防できます。
最初は発熱や頭痛、倦怠感など風邪のような症状ですが、数日後から咳、痰、喘鳴(ぜーぜーする音が出ること)が出ます。重症化することはめったにありませんが、咳や痰などの症状が長引くことが多いのが、マイコプラズマ肺炎の厄介なところです。
マイコプラズマ肺炎と漢方
漢方では初期症状の段階では、細菌による炎症反応の一つと考え、涼解楽、五涼華、板藍根など抗炎症系の漢方薬や健康食品が候補になります。
咳については、咳や痰の状態によって、麻杏止咳顆粒、麦門冬湯、平喘顆粒、桔梗石膏湯・・・などの中から選びます。
例えば、
・激しい咳か、ケンケンという弱い咳か
・痰の量は多いか少ないか
・痰は出やすいか喉にからんでいるか
・痰の色は黄色いか透明か
といったことが、漢方薬を選ぶ際の確認ポイントになります。
また、咳が長引くと体力がかなり消耗されるため、さらに治りにくくなるという悪循環が生まれます。
このような時期には麦味参顆粒などの補気剤が役立ちます。
麦味参顆粒は、自己治癒力を高める「気」と、肺に潤いを与える「肺陰」を補ってくれます。
マイコプラズマ肺炎の予防
周りでマイコプラズマ肺炎が流行っているときの予防としては、衛益顆粒や麦味参顆粒、板藍茶がお薦めです。
また、自己免疫がしっかり働いてくれるように、十分な睡眠と休養、バランスのとれた食事を心がけましょう。
つらい体の不調やお悩みは一人で悩まず、まずはお気軽に泰山堂へご相談ください。