関節リウマチとは、主に手足の指、手首、肘、足首などの関節に痛みや腫れが生じる病気です。
40~60代の女性に多く、左右対称に複数の関節に症状が出ることが多いですが、男性や小児・高齢者でも発症することがありますし、片方の関節にだけ症状が出ることもあります。
一般的な関節炎と異なる点は、関節リウマチは、免疫機能の異常により炎症が引き起こされる自己免疫疾患だということです。
免疫は通常、外部から体内に侵入してきたウイルスや細菌から身体を守るため、これらを攻撃して排除する働きを担っています。
ところが免疫が間違って自分自身の細胞や組織を攻撃し、炎症を引き起こすことがあります。
これを自己免疫疾患といいます。
関節リウマチの場合、関節を守る組織や、骨、軟骨が標的として攻撃され、破壊されてしまいます。
これにより、関節の痛みや腫れ、こわばりが生じ、進行すると関節が変形してしまいます。
西洋医学では、関節リウマチに対しては、抗リウマチ薬、ステロイド、生物学的製剤、非ステロイド系抗炎症薬などの薬物療法で治療します。
また、リハビリや手術などの対応がとられる場合もあります。
しかし、リウマチは慢性疾患であるため治療が長引く場合が多く、西洋薬の副作用のために、長期間継続して服用することが難しくなる場合もあります。
また西洋薬で全体的にはある程度改善したものの、一部の症状がなかなか改善しきれないといったことも出てきます。
このような場合、漢方薬を試してみる価値はあります。
関節リウマチと漢方
関節リウマチは、関節が炎症を起こしている病気です。
漢方では、炎症は「熱」ととらえますので、知母や石膏など、熱を取る生薬を使った漢方薬が候補になります。
また、炎症や自己免疫疾患の発症に影響している可能性のある体質を改善することで、症状を緩和できる場合もあります。
これは西洋医学よりも漢方の方が得意とするところです。
関節リウマチの原因を漢方的に考えると、湿(水の停滞)、瘀血(血の滞り)、腎虚(加齢などによる生命力の衰え)などが考えられ、それに合わせた漢方薬を選びます。
たとえばイーパオという健康食品は、食用蟻(アリ)を主成分としています。
蟻には血流を良くして、腎を補い、生命力を高める働きがあります。
イーパオには、この他、水の停滞を改善するハト麦や葛根が含まれているため、関節リウマチの体質改善には使いやすい健康食品です。
この他、瘀血が顕著な場合には、冠元顆粒や血府逐瘀丸、疎経活血湯などが候補になりますし、腎虚の場合は、鼈甲や亀甲などを使った健康食品を併用することもあります。
いずれにせよ、漢方では、炎症を抑えることを優先しつつ、原因となっている体質を改善していくという考え方で対応していきます。
つらい体の不調やお悩みは一人で悩まず、まずはお気軽に泰山堂へご相談ください。