便秘は誰もが一度は悩んだことがあるのではないかと思われるポピュラーな不調ですが、長期化すると痔になったり、お肌にも影響が出たりします。
昔も今も、快便と快眠は、快適な生活の第一歩です。漢方薬を上手に利用しましょう。
便秘に対する漢方的アプローチ
漢方では、いろんな病気を、『五臓』の好・不調と、『気』・『血』・『水』(体内を流れるものを3種類の物質に象徴して分類し理解します)の流れが不調かどうかで理解しています。
便秘はこれらのうち、特に『脾』(消化系の臓器である胃、小腸、大腸など)の不調と、『気』・『血』・『水』の不調ととらえています。
ですから、『便秘なら△△△丸』と言って、病名で漢方薬を選ぶというわけではなく、
それぞれのタイプによって使い分けます。
胃腸の熱が影響している場合
飲酒習慣、辛いものや油こいものの過食、熱性の疾患などによって胃腸に熱がこもり、便秘になります。
このタイプの便秘では、発熱、ほてり、口の渇き、にきびなどの症状を伴うことも多くみられます。
体内にこもった熱を取り除く漢方薬を使います。
胃腸を巡る『気』(エネルギー)が停滞している場合
ストレス、精神的な緊張、生理前、旅行などの環境の変化、運動不足、腸の手術後などで、胃腸を巡る『気』が停滞すると、胃腸の蠕動が弱くなり、便が腸に停滞して、便秘になります。
気の巡りを改善する漢方薬が役立ちます。
胃腸を巡る『気』(エネルギー)不足の場合
慢性の病気、手術、出産などで、胃腸を巡る『気』を大量に消耗したり、高齢のための『気』の不足で、やはり胃腸の蠕動が弱くなり、便が腸に停滞して、便秘になります。
気を補う「補気剤」を使うことで改善が期待できます。
血液不足の場合
胃腸からの出血、痔による出血、月経、出産による出血などで、血液不足となれば、腸管内が乾燥して、便秘になります。
この場合、血液を補う漢方薬を使います。
潤い不足の場合
熱性疾病の病後、加齢、体質などで体内の水分不足の場合、腸の乾燥症状が現れ、便秘になります。腸だけでなく、全身に乾燥症状が現れ、口が渇く、カラ咳が出る、のぼせやほてり、寝汗をかくなどの症状が伴うことが多くなります。
腸に潤いを補う漢方薬の他、「陰」を補う漢方薬を使うと効果的です。
その他、下痢と便秘を繰り返す場合、妊娠中の場合は便秘薬の服用は慎重にしましょう。
自己判断は避けて、直接ご相談ください。
★★★★ 川崎駅から徒歩2分 ★★★★
漢方草庵 泰山堂
神奈川県川崎市川崎区駅前本町12-1
川崎駅前タワー リバークビル1F
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
便秘の原因となっている体質を改善する漢方薬の一例
ご紹介している漢方薬は一例です。ご体調・体質によって、他の漢方薬をお薦めする場合もございます。
また、漢方薬のパッケージは予告なしに変更される事がございます。
つらい体の不調やお悩みは一人で悩まず、まずはお気軽に泰山堂へご相談ください。