漢方草庵 泰山堂
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PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)

多嚢胞卵性巣とは、卵巣に卵胞(卵子の入ったふくろ)がたくさんできるのですが、 いずれも大きくならず、主席卵胞(排卵する卵胞)が育たないため、なかなか排卵しません。
このため、不妊の原因にもなります。

卵巣内に、10mm未満の卵胞が、12個以上ある
排卵がない、あるいはごく稀にしかない
LHの値がFSHより高い
男性ホルモンの値が高い

といった条件をすべて満たしている場合、多嚢胞卵性巣嚢腫症候群(以下「PCOS」)の可能性が高いと言えます。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と稀発月経

生理の周期が35日以上の場合を「稀発月経」と呼びますが、PCOSの場合、60日、90日とかなり長い期間生理が来ないことが少なくありません。

理由は、複数の卵胞が育ち、主席卵胞がいないため、卵胞の成長が途中でストップしてしまうためです。
(成長が止まった時点で出血することもありますが、これは「生理」ではなく、「不正出血」ということになります)

成長が止まったところで、次の卵胞がまた出てきてきますから、エストロゲンが常にダラダラと出ている状態になります。

漢方では、卵胞の発育を助けるため、卵胞期に「陰」を補う漢方薬を使いますが、おりものが出たときは、排卵を助けるため、「陰」を補う薬(補陰薬)だけでなく、「陽」を補う漢方薬(補陽薬)と血流を促す漢方薬(活血薬)を足します。

これが成功して、うまく排卵できれば補陽薬を継続し、着床しやすい子宮内環境を作っていきます。
残念ながら、これで排卵しなかった場合は、次の卵胞の発育を助ける補陰薬を継続します。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と無月経

稀発月経よりさらに重症なものが無月経です。
この場合、質の良い血液を増やし、卵巣の血流を促す漢方薬、卵巣力を上げる漢方薬で、卵胞の成長と排卵を促します。

肥満

PCOSと肥満肥満の人はPCOSになりやすい傾向があります。これは、PCOSはインスリンと強い関係があるためです。

肥満の人は、通常よりたくさんのインスリンがないと血糖が抑えられない(インスリン抵抗)ため、体内のインスリン量が増えてしまいます。
インスリンが多いと(男性ホルモンである)アンドロゲンの産生が増え、卵胞の発育が抑制されてしまうため、PCOSになりやすくなると考えられています。
このため、PCOSの予防と治療のためにも、肥満の改善をおすすめします。

また、 糖質を控えた食事 を心がけましょう。
喫煙もインスリンの量を増やすことがわかっています。

ストレス

太ってもいないのに、LHの値が高く、排卵しにくい場合は、ストレスの影響も考えられます。
ストレスが影響していると考えられるPCOSの方が、最近、特に若い年齢層に増えているように思います。

十分な休養、趣味などでストレスをためないようにしましょう。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と漢方

漢方ではPCOSは、「瘀血(血流の滞り)」や「痰湿(水の巡りが悪くなって生じた淀みや余分な脂肪など体にとって有害なもの)」が卵巣の周りにへばりつき、卵巣膜が固くなっている病態と考えます。

そのため、血の巡りを良くして滞りを改善する「活血化瘀(かっけつかお)」、痰湿を溶かして滞りをなくし巡りをスムーズにする「化痰軟堅(かたんなんけん」」 などの漢方薬を中心に使います。

免疫力を高めたり、身体に本来あってはならない細胞のアポトーシス(自然死)を促す漢方薬を用いることもあります。
それと同時に、漢方では「瘀血」や「痰湿」の原因を探り、体質を根本から改善して、再び「瘀血」や「痰湿」のできにくい体へ導いていきます。
原因は人それぞれで、虚弱な体質が原因になっている場合もあれば、冷えやストレス、疲れなど様々です。
体内の気血水の巡りのバランスを改善したり、五臓六腑の中で弱った部分を補強していきます。

PCOSの場合、基礎体温のガタガタが大きい傾向があります。
ストレスや自律神経の乱れが影響していることが多く、そういう場合は、心身の緊張を緩和し、気の巡りをスムーズにする漢方薬を併用し、改善をはかります。

生活養生

PCOSの場合、治療に時間がかかることが多ので、すぐに改善が見られなくても、諦めずに粘り強く続けることが大切です。

また、生活習慣と深い関わりがありますので、ストレスをためないようにし、夜更かし、喫煙、お酒の量が多いなどの傾向がある人は、改善が必要です。

PCOSの原因となっている体質を改善するための漢方薬の一例

ご紹介している漢方薬は一例です。ご体調・体質によって、他の漢方薬をお薦めする場合もございます。
また、漢方薬のパッケージは予告なしに変更される事がございます。

つらい体の不調やお悩みは一人で悩まず、まずはお気軽に泰山堂へご相談ください。