漢方草庵 泰山堂
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生理不順

生理不順とは、生理周期、経血量、生理期間の異常などをいいます。

個人差はありますが、通常な生理では、生理周期は28日±7日、生理期が3~7日、低温期が7~10日、高温期が12~14日程度です。

漢方では、 生理周期の異常は、生理周期が短い「月経先期(げっけいせんき)」、生理周期が長い「月経後期(げっけいこうき)」、周期が不安定な「月経前後不定期」に分けて考えられます。

また、経血量の異常には、「月経過多」、「過少月経」、生理経期間の異常には、生理がだらだらと8日以上続くような「経期延長」があります。

月経先期:生理周期が短い

生理の周期が1週間ほど早まる。あるいは、何周期かに渡って生理周期が21日以下、ひどい時には16~17日になる場合を指します。
これには「気虚」、「血熱」、「瘀血」など様々な原因が考えられます。
漢方では、原因を探って体質により漢方薬を飲み分けていきます。

「気虚(ききょ)」タイプ

普段から「疲れやすい」「身体がだるい」「風邪をひきやすい」などの傾向が見られます。
エネルギー不足で経血の流出がコントロールできなくなっている状態です。
そのため、「気」を補う漢方薬を使います。
胃腸が弱っていると食事から「気」を作ることができないので、胃腸の機能を高める漢方薬を併用すると効果的です。

「血熱(けつねつ)」タイプ

経血の色が鮮やかで量も多い傾向があります。
熱がりで顔が熱くなりやすい、赤い吹き出物ができやすい、など「実熱」の方には、身体にこもった熱を冷ます漢方薬を使います。
一方、手足がほてる、のどが渇きやすいなどの「陰虚熱」のタイプには、陰を補う漢方薬を使うと効果的です。
ストレスが溜まり自律神経を調整している「肝」の乱れによる「肝鬱血熱」の方には、肝の働きを整える漢方薬を使います。

「瘀血(おけつ)」タイプ

経血が赤黒く、経血の塊が見られる傾向があります。
冷え、ストレス、食事などの影響で、血の巡りが悪くなっている状態です。
肩こりや頭痛、生理痛を伴うこともよくあります。活血薬と呼ばれる、血の巡りを改善する漢方薬が効果的です。

月経後期:生理周期が長い

数周期にわたって生理周期が35日以上になることをいいます。
高温期が16日以上あるときは、妊娠の可能性もあります。

「血虚(けっきょ)」タイプ

血液が不足している状態で、「めまい」、「立ちくらみ」、「爪が割れやすい」、「髪の毛がぬけやすい」、「朝起きるのが辛い」などの傾向があります。
女性はただでさえ毎月の生理で、血の消耗があります。気血を補い、血流を改善する漢方薬を使います。

「寒」タイプ

重度の冷えで、手足やお腹・腰周りも冷たく、足腰も重だるい、舌は色も薄くぼてっとしている、など体の芯から冷え切っている「陽虚」体質の方には、体の根本でありホルモン系も司る「腎」を中心に気や血を補い、体を温めてくれる漢方薬が効果的です。
手足の冷え、肩こり、下腹部が冷え生理痛がある、舌の色は淡く暗いなど「寒凝」体質の方は、血の不足を補い温め巡らせる漢方薬を使います。
また、ストレスなどで気の巡りが悪くなることでも「寒」が生じることがあります。この場合は、気の巡りを改善する漢方薬を使うと、徐々に「寒」がとれていきます。

この他、排卵に時間がかかる場合や、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)などでも、生理周期が長くなることがあります。
このような場合は、気血の巡りを改善する漢方薬を根気よく使って体質改善をはかる必要があります。

月経前後不定期:周期が不安定

生理周期がバラバラで、長くなったり短くなったりを繰り返す場合を言います。

「肝鬱」タイプ

一番多いタイプで、ストレスの影響などで「肝」がダメージを受け、自律神経が乱れている状態です。
心身の緊張を解きほぐし、自律神経を整える漢方薬が効果的です。

「腎虚」タイプ

生殖系である「腎」のパワー不足で、生理周期が不安定になっています。
主に「腎陰」と「腎陽」のどちらに問題があるかを確認して、補腎薬と呼ばれる「腎」の力を補う漢方薬を使います。

「脾虚」タイプ

下痢や便秘を繰り返す、胃がもたれやすい、食欲がない、など胃腸が元気でないために、気血の不足を招いているタイプです。
胃腸を強化する漢方薬を使って、食べ物からの栄養がしっかり気血となって、効率的にエネルギーになるようにします。

過多月経:生理の量が多い

生理が始まって間もない思春期は、生理の量が不安定です。
また、子宮内膜の近くにできた子宮筋腫などでも生理の量が増える場合があります。
そのような異常がないにもかかわらず、生理の量が多い場合は、体質的な偏りが原因になっている可能性があります。

原因となる体質として多いのは、気が不足している「気虚」タイプ、体内に熱がこもった「血熱」タイプ、および血の巡りが悪い「瘀血」タイプなどがあり、それぞれの体質に合わせた漢方薬で体質を改善することで、生理の量も正常に戻すことが可能になります。

過少月経:生理の量が少ない

多いのは、血が不足している「血虚」タイプです。
血液を増やす働きのある漢方薬を使い、栄養がしっかり血になるよう胃腸の働きも良い状態にしておく必要があります。

この他、気が滞っている「気滞」タイプや水の巡りが悪くなっている「痰湿」タイプもあります。

「気滞」タイプの人は、「生理前の体調が著しく乱れる」、「イライラしやすい」などの傾向があり、「痰湿」タイプの人は、「むくみやすい」、「身体が重だるい」などの傾向があります。それぞれに合わせた漢方薬で改善することが可能です。

また、西洋医学的な治療で、排卵誘発剤の多用などにより子宮内膜が薄くなって生理の量が減ってしまうこともありますので、そのような場合は、西洋医学的な治療と漢方薬の併用をお薦めしています。

おおざっぱに体質分けをして説明しましたが、実際には、複数の要素が絡んでいることが多く見られます。
基礎体温を付けることで詳しくわかる場合もあります。

生理不順の原因となる体質を改善する漢方薬の一例

ご紹介している漢方薬は一例です。ご体調・体質によって、他の漢方薬をお薦めする場合もございます。
また、漢方薬のパッケージは予告なしに変更される事がございます。

つらい体の不調やお悩みは一人で悩まず、まずはお気軽に泰山堂へご相談ください。