漢方草庵 泰山堂
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基礎体温について

基礎体温は十分な睡眠(6時間以上)の後に、横になった安静のままの状態で、舌下で測った体温を指します。

女性の場合は生理周期に応じたホルモンの変化によって、基礎体温が変動します。毎日の基礎体温を記録してグラフにすると基礎体温表が出来ますが、その基礎体温表からさまざまな情報が読み取れます。
生理周期を把握したり、体調を確認したりするのに役立ちますし、不妊治療にとっても参考になります。

ただし、基礎体温は絶対的なものではありません。あまり数値の結果を気にしすぎないことも大切です。

理想的な基礎体温

個人差があるものの、28日前後の周期で循環していくのが一般的です。

生理開始日を1日目として、生理期間を生理期(5~7日)、その後、排卵を境に前半の低温期(7~10日))と、後半の高温期(12~14日)に分けられます。

低温期から高温期への移行はスムーズに移行し(3日以内)、温度の差が0.3~0.5°ある「二相性」であることが理想的です。

高温期が16日を超えた場合は、妊娠の可能性があります。

基礎体温からわかること

低温期は卵胞ホルモン(エストロゲン)が主導になり、卵子の成熟を促したり、受精卵が着床しやすいよう質の良い子宮内膜が作られていきます。
高温期には、黄体ホルモン(プロゲステロン)が主導になり、体温を上げ、子宮内膜を柔らかくさせるように働きます。

陰陽バランス漢方では、低温期を「陰」、高温期を「陽」と考えます。低温期は陰が徐々に長じて、陰がピークになると排卵して陽に転化し、高温期になります。
高温期は陽が徐々に長じて、陽がピークになると陰に転化して生理になります。このようにして生理周期は陰陽のリズムにより説明することができます。

基礎体温のパターンと漢方薬

低温期が長いタイプ

低温期が長いタイプ

卵子の成熟が遅く排卵が遅れ、その結果黄体ホルモンの分泌も悪くなります。
現代医学的には黄体機能不全、軽度の排卵障害などが考えられます。不妊でお悩みの方によく見られるタイプです。

このタイプは低温期に陰血が不足し陰が長じることができないために、排卵期にスムーズに転化できず、高温期に陽が不足して不安定になります。
低温期にしっかりと陰血を補いながら、陽を補うことが大切です。排卵期には、気血の巡りを改善して排卵を促します。

高温期が不安定なタイプ

高温期の途中で体温が下がったり、生理が近づくと体温が下がるタイプで、現代医学的には、黄体機能不全が考えられます。
このタイプは、陽気の不足により高温を維持するのが難しいため、高温期にしっかり陽気を補うことが大切です。

高温期への移行に時間がかかるタイプ

高温期への移行に時間がかかるタイプ

こちらも不妊症の方に、比較的良く見られるタイプで、現代医学では、黄体機能不全、排卵障害、高プロラクチン血症などが考えられます。
このタイプは、排卵期に陽気不足や体温が上がらない、瘀血(おけつ:血の巡りの悪化)・痰湿(たん湿:水の巡りの悪化)などにより体温の上昇を妨げる事などが考えられます。また、プロラクチンが高いことが原因になる場合もあります。

陽気を補ったり、瘀血や痰湿を取り除いて気血水の巡りを良くして、排卵を促します。

ガタガタが大きいタイプ

ガタガタが大きいタイプ

ストレスが多く、自律神経が不安定な方によく見られます。
現代医学では高プロラクチン血症、月経前緊張症候群(PMS)、自律神経失調症などが考えられます。

漢方的には、このタイプは、自律神経を主る「肝」の気の疏泄作用が乱れている状態と考えます。
「肝気」を整える漢方薬を使い、ストレスを和らげることが大切です。

低温期が短い、あるいは低温期の体温が高いタイプ

低温期が短い、あるいは低温期の体温が高いタイプ

低温期が短いと排卵が早くなり、卵子がまだ未熟なうちに排卵されてしまいます。

このタイプは、陰が不足して相対的に陽気が過剰になっています。陰が不足して排卵期のおりものが少ないこともあります。
低温期にしっかりと滋陰を行うことが大切になります。ほてりなど虚熱の症状が出ている場合は、虚熱を取り除きます。

高温期が無いタイプ(一相性)

高温期が無いタイプ(一相性)

無排卵や無月経の場合にみられます。

月経周期を作るために、生殖機能を主る「腎」の補強を中心に、血を養い血行を良くするような漢方薬を使っていきます。

このように、基礎体温はご自身の体調や体質、妊娠の可能性など、様々な情報を提供してくれます。
妊娠を考えているかたもそうでないかたも、是非一度、記録をつけてみることをおすすめします。

泰山堂では子宝漢方相談を行っております。
「私の基礎体温は大丈夫?」と気になる方は、いつでもお気軽に基礎体温表をお持ちください。

基礎体温をととのえるのに役立つ漢方薬の一例

ご紹介している漢方薬は一例です。ご体調・体質によって、他の漢方薬をお薦めする場合もございます。
また、漢方薬のパッケージは予告なしに変更される事がございます。

つらい体の不調やお悩みは一人で悩まず、まずはお気軽に泰山堂へご相談ください。