漢方草庵 泰山堂
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バセドウ病/甲状腺機能亢進

甲状腺機能亢進症とは、甲状腺から甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、その代表がバセドウ病です。
この病気を発見したドイツの医師von Basedowの名前から病名がつけられました。
20~40代の女性に多い病気です。

甲状腺は、頸の前の部分、喉仏のすぐ下あたりにあり、甲状腺ホルモンを分泌します。
甲状腺ホルモンは交感神経にはたらきかけて身体を活性化させる作用を持つモルモンです。

脳の下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)が甲状腺に存在するTSH受容体を刺激すると、甲状腺ホルモンが分泌されます。
バセドウ病では、TSH受容体に対する抗体が体内で作られてTSH受容体を刺激し続けるため、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまします。
TSH受容体に対する抗体が作られる原因ははっきりわかっていません。

甲状腺ホルモンの量は脳の視床下部及び下垂体と呼ばれる部分がコントロールしています。
血液中の甲状腺ホルモンの量が足りないと、甲状腺ホルモンを増やすために、下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)の量が増えます(甲状腺機能低下症)。
逆に、バセドウ病の場合は、甲状腺ホルモンの量が過剰になっていますので、これを抑制するため、TSHの量は減ります。

バセドウ病は、本来、細菌やウイルスなどから身体を守るための免疫系が、自分の臓器(バセドウ病の場合、TSH受容体)を標的にしてしまう病気であるため、自己免疫疾患の一つと考えられます。

バセドウ病の症状

先にも述べたように、甲状腺ホルモンは交感神経に働きかけるホルモンであり、バセドウ病では甲状腺ホルモンが過剰になるため、交感神経が過活動を起こしている状態になります。
平たく言うと、じっとしていても、身体が運動しているような状態になっているわけです。

具体的には、動悸、体重減少、暑がり、汗かき、疲れやすい、下痢・軟便、イライラ・・・など様々な症状が出ますが、どのような症状がでるかは個人差があります。

西洋医学的な治療方法としては、甲状腺ホルモンの合成を抑える薬による薬物療法がもっとも一般的です。
この他、放射性ヨウ素の入ったカプセルを内服し、甲状腺の細胞を減らすアイソトープ治療、甲状腺を外科的に切除する手術などの方法があります。

バセドウ病に対する漢方的アプローチ

漢方では、どのような症状が顕著に出ているかによって、以下のような証があります。

のぼせや熱感が強く、不眠や気持ちが落ち着かないなどある場合は、「肝火」と考えます。
イライラが強かったり、目の充血などが見られたりする場合もあります。どのような症状が強く出ているかによって、黄連解毒湯加味逍遙散瀉火利湿顆粒などが候補になります。

陰陽のバランスが崩れ、「陰」が亢進し相対的に「熱」が見られることがあります。陰虚陽亢の証で、「肝火」が実熱であるのに対し、こちらは虚熱と言われます。
寝汗、不眠、喉の渇き、空咳、便秘、コロコロ便などの症状が見られます。
この場合は、瀉火補腎丸亀鹿仙艶麗丹などの健康食品の中から体質や症状に合わせて選びます。
不眠や動悸などの症状が顕著な場合は、天王補心丹も症状の軽減に役立ちます。

熱(実熱・虚熱)などの症状はないものの、体力の消耗や疲労感、倦怠感が強く出る場合もあります。
気陰両虚と考えられ、甲状腺機能亢進の状態が長引いている場合によく見られます。
対応としては、麦味参顆粒などが候補になります。

実際には、いくつかの証が複合していることが多く、症状に合わせた漢方薬を使って体調を整えていくことで、結果的に甲状腺の値も落ち着いてくるケースが多いです。

つらい体の不調やお悩みは一人で悩まず、まずはお気軽に泰山堂へご相談ください。